DeNA、1万3106人の観客に応え連勝! ラミレス監督万感「4万人以上の声援に聞こえた」
前日比2.6倍の観客が横浜スタジアムに集結
■DeNA 7-1 巨人(19日・横浜)
DeNAが19日、本拠地・横浜スタジアムでセ・リーグ首位を独走する巨人に7-1で大勝。前日に続いて連勝を飾った。この日から、新型コロナウイルスの感染予防のため上限5000人だった観客動員が収容人数の50%まで緩和され、横浜スタジアムには前日の4993人の約2.6倍にあたる、1万3106人のファンが足を運んでいた。
「1万3000人どころか、4万人以上の声援に聞こえた」。アレックス・ラミレス監督は感慨深げに語った。横浜スタジアムでは昨年の右翼側に続き、今年は左翼後方にも最上部の高さ31メートルの「ウイング席」が新設され、この日初めてそこに観客が足を踏み入れた。
1回、4番&主将の佐野の右翼線適時打で先制。3回には梶谷が右翼席へ13号ソロ。続くソトも左翼席へ、来日3年目にして通算100号となる16号ソロを放ち加点した。ソトは試合前、ラミレス監督から「節目の本塁打は狙っていくべきではないか?」とハッパをかけられていたという。
3-1と2点リードして迎えた7回。2番手の国吉が1死満塁のピンチを招き、打席に左の強打者パーラを迎えると、ラミレス監督は最速160キロ左腕エスコバーをマウンドへ送った。エスコバーはカウント1-2から、外角低めのスライダーでパーラを投ゴロ併殺に仕留め、危機を脱出。試合後にはお立ち台に上がり「男は黙って投げるだけ」と日本語でお決まりのセリフを叫び、スタンドを沸かせたのだった。
その裏の攻撃では、梶谷が右翼席へこの日2発目の14号2ラン。4番・佐野も12号2ランを放った。リモートで鳴り物がリズムを刻み、スタンドのファンが大声を出すのを我慢して拍手を打ち鳴らす中、一挙4得点のビッグイニングで巨人を突き放した。
一方、巨人は3連敗を喫し、その3試合でわずか1点しか取れていない。依然、2位阪神に9.5ゲーム差、3位DeNAには10ゲーム差をつけているが、すでに優勝マジックが点灯済みの「1強」のペナントレースに、ほのかに変化の兆しが見え始めたということか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)