黒田、2740日ぶり白星に「広島のマウンドは最高でした」

「いい結果が出てホッとしてます。体が続く限りチームのために投げていきたい」

 メジャーリーグから8年ぶりに広島に復帰した黒田博樹投手が29日、2740日ぶりに日本で白星を挙げた。マツダスタジアムでのヤクルト戦で今季初先発。7回5安打無失点、5奪三振、1四球の快投を見せた。打者26人に対して96球を投げ、バッティングや守備でも躍動。広島が2-1で勝利し、黒田は見事に白星を掴んだ。

 試合後、ヒーローインタビューを受けた黒田が「広島のマウンドは最高でした」と話すと、マツダスタジアムは大歓声に包まれた。「自分でも力が入りすぎてバランスも良くなかったですけど、なんとか投げられたと思います。なかなか味方も点を取れずに苦しんでたんですけけど、何とか援護してもらうまで頑張ろうと思って投げてました」と投球を振り返った。

 4回2死1塁では、第2打席で右翼線を破る二塁打も放つなどバットでも魅せたが「たまたまですけど、、、はい、たまたまです」と苦笑い。7回は見逃し三振で最後の打者を打ち取り「展開的にもけっこう苦しい場面でしたし、自分でも最後の一球を目いっぱい投げた。それがいい結果になってよかった」と笑った。

 9回は守護神ヒースの投球が安定せず、ヒヤヒヤの展開だったが「仲間を信じて裏でモニター見てました」と黒田。日米通算183勝目に「本当にこれだけたくさんの声援を受けてマウンドに上がって、いい結果が出てホッとしてます。いつまで体が続くが分からないですけど、体が続く限りチームのために投げていきたいと思っています」と話し、再び大歓声を受けていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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