柳田→今宮→デスパ、ホークス新攻撃パターンが機能、新3番意欲「自分が還す」
第3戦からは外野守備も「特に気にしてないよ」
クライマックスシリーズ・ファイナルステージの途中から3番に入ったソフトバンクの頼れる助っ人デスパイネが、自身にとって初となる日本シリーズで2試合連続の先制打を放った。
川崎宗則が出て、本多雄一が送って、内川聖一が還す。それが2011年のソフトバンクの初回の攻撃パターンだった。6年後の日本シリーズでは、初回の攻撃から1番の柳田悠岐が出て、今宮健太が送って、デスパイネが還す。その流れが2試合連続で見事にはまった。
第2戦ではDeNA先発の今永昇太の立ち上がりを攻め、わずか5球で先制点を奪ってみせた。チームは一時逆転されたが再逆転で2連勝。デスパイネは「本当にいい試合ができた。その中で自分も打点を挙げられてうれしいよ」と満足そうに語った。
「柳田が出塁して得点圏に行ってくれるから、自分が彼を(ホームに)還す気持ちで打席に入っているだけだよ」と言うデスパイネ。打順は変わったが「シーズンと変わらない気持ちでプレーしている」と、打点王となった勝負強さをポストシーズンでも見せつけている。
第3戦からは横浜スタジアムでの試合。DH制がなく、デスパイネはレフトの守備に就くと予想される。「守備もバッティングもできる。特に気にしてないよ」という言葉どおり、今年の交流戦では横浜スタジアムで3試合ともレフトの守備に就き、打つ方では5打点を挙げている。気になることがあるとすれば、この時期のナイター時の気温くらいだろう。
ビジターではいきなり攻撃から始まるが、これまでの2試合同様、初回にデスパイネのバットでチームに勇気を与えたい。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)