グリエルが汚名返上の同点弾! 4回にカーショーから左翼席へ会心の一撃
3点を追う4回1死二、三塁で値千金のアーチ
元DeNAでアストロズのユリ・グリエル内野手が29日(日本時間30日)、本拠地で行われているドジャースとのワールドシリーズ(WS)第5戦で、敵先発カーショーから値千金の同点弾を放った。
アストロズ先発カイケルが4回途中4失点KO降板したこの日。早くも敗戦色が漂い始めた球場の雰囲気を一振りで変えた。4点を追う4回、先頭スプリンガーが四球で出塁し、1死からアルトゥーベの中前打で一、二塁とすると、続くコレアが左翼線二塁打を放ち、1点を返した。なおおも1死二、三塁の場面で打席に立ったグリエルは、カーショーが投げた初球をフルスイング。打球は左翼スタンドに刺さる同点3ランとなった。
第3戦でダルビッシュから先制弾を放ち、勝利の立役者となったが、人種差別的行為を取ったことでMLBから来季5試合の出場停止処分を受けた。グリエル自身にはまったく悪意はなく、チーム関係者によると騒動後は激しく落ち込んでいたという。さらに、チームは第4戦に敗れ、対戦成績は2勝2敗のタイに戻されていた。この日も先制点を奪われるなど流れが悪くなっていたが、自らのバットで跳ね返すと、地元ファンから「ユリ」コールが沸き上がった。
4-4の同点で後半へ突入する試合。どちらに転んでもおかしくない展開になりそうだ。