「ユウを厳しい状況に…」ダルビッシュ3敗目、怠慢守備で失点招いた同僚謝罪
シュワーバー「私はもっと早くボールに辿り着けたと思う」と反省
■ツインズ 4-0 カブス(日本時間21日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は20日(日本時間21日)、本拠地のツインズ戦で先発し7回途中9奪三振、9安打4失点で今季3敗目を喫した。粘りの投球を見せた一方で、MLB公式サイトは失点につながった野手の拙守にも注目。「シュワーバーはベンチに下げられたことについて:『学んで、次に進む』」との見出しで記事を掲載した。
取り上げたのは、2回の先頭・ケイブの場面。左翼越えの打球を左翼手のカイル・シュワーバー外野手は追ったが、ワンバウンドしてフェンスに当たったクッションボールが頭上を通過。さらにグラウンドに落ちた球をゆっくり拾うお粗末なプレーを見せた。その間に打ったケイブはヘッドスライディングで三塁に到着。無死三塁の大ピンチを招き、1死後にケプラーのニゴロの間に失点した。
シュワーバーは3回から交代。記事では、失点を招くきっかけになったプレーが関係していると言及。「ロス監督もシュワーバーも三塁側ダグアウト内での会話の詳細を明かしはしなかったが、メッセージは大きく、明確だった。ナショナル・リーグ中地区首位のカブス(31勝22敗)は地区タイトルとポストシーズン進出決定に近づいているかもしれないが、焦点は1つ1つのプレーに強く置かれるべきだ」と指摘した。
さらにダルビッシュがサイ・ヤング賞を争う立場にいることも強調。その上で「ダルビッシュは不運な負けとなった。彼は9奪三振、1与四球という総合的に堅実なパフォーマンスを見せた。またしても、カブスの打線が本当の問題だった。カブスはここ26イニングで24個のゼロを重ね、中心選手はスランプから抜けだせないでいる」と4安打無得点の貧打を挙げた。
記事ではシュワーバーの試合後談話も紹介。「私はユウを厳しい状況に置かせてしまった。私は彼を悪い状況に置かせてしまった。私はチームを悪い状況に置かせてしまった。このことから学んで、次に進まないといけないと思う」「私はもっと早くボールに辿り着けたと思う。そうすれば彼を三塁まで行かせずに済んだ。そしたら状況は違っていたかもしれない」と反省しきりの言葉を並べた。
日本人初のサイ・ヤング賞獲得に向け、手痛い黒星となったダルビッシュ。マウンドの上での躍動だけでなく、野手陣の協力も勝利には欠かせなくなってくるだろう。