チェン・ウェインのロッテ電撃加入が米でも報道 「日本で蘇れば…」メジャー復帰も?
メジャーで8年「彼の総合的な働きは極めてしっかりしたものだった」
元中日でオリオールズやマーリンズでも活躍したチェン・ウェイン投手のロッテ電撃加入が21日に発表され、球界やファンを驚かせた。そのニュースは海を越えたアメリカでも伝えられている。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」では「チェン・ウェイン、NPBのチバ・ロッテ・マリーンズと契約」との見出しで記事を掲載している。
記事では「ベテラン左腕チェン・ウェインがプロの試合で最後に登板してから約1年が経とうとしているが、この元オリオールズ、マーリンズの投手は日本のNPBチーム、チバ・ロッテ・マリーンズでマウンドに戻ってくることになった」と紹介。現在は新型コロナ感染拡大防止のため2週間の隔離期間中で、10月5日に正式に記者会見で紹介される予定だとも触れている。
チェンは2004年から11年まで中日でプレーし通算127試合に登板し36勝30敗1セーブ、防御率2.59をマーク。12年に海を渡り、オリオールズとマーリンズで通算219試合に登板し59勝51敗、防御率4.18の成績を残した。今季はマリナーズとマイナー契約を結んでいたが、自由契約となっていた。
記事では、マーリンズ時代に注目。5年総額8000万ドル(約84億円)の契約を結んだものの、16、17年は怪我に悩まされ、ローテに戻ってきた18年、ブルペンに入った19年も思うような活躍ができなかったことで放出された経緯を説明している。その上で「このリリースはチェンにとって見せかけの祝福となり、マーリンズにとっては金銭的な悪夢となった。なぜなら、彼はシーズン短縮の話が持ち上がるずっと前である11月に解雇されたため、2020年の試合数に応じた給料ではなく、2200万ドル(約23億円)全額を受け取る権利を得ていたからである」と指摘した。
メジャーでの8年間を振り返り「チェンは確かにマーリンズの重い投資を正当化することはできなかったが、オリオールズにとって彼は圧倒的にお買い得だった。チェンにとって力強いフィニッシュではなかったが、メジャーでの彼の総合的な働きは極めてしっかりしたものだった」と強調。日本に新天地を求めた左腕に対し「現在35歳であり、しかも5年ほどMLBでの成功から遠ざかってはいるが、チェンが日本においてキャリアをよみがえらせることができれば、彼がメジャーへ復帰する可能性はいつでもある」とまとめた。
(Full-Count編集部)