前田健太、アルトゥーベ封じでWS初ホールド「とにかく世界一になりたい」

無失点の好救援を果たし雄叫びをあげるドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
無失点の好救援を果たし雄叫びをあげるドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

7回2死一、三塁で三ゴロに仕留め雄叫び「場面がそうさせてくれた」

 ドジャース前田健太投手が31日(日本時間11月1日)、本拠地で行われたアストロズとのワールドシリーズ(WS)第6戦に登板し、7回の同点危機を無失点に抑え、WS初ホールドを記録した。チームは3-1で勝利し、世界一に逆王手。「とにかく世界一になりたい。ここまできたら、勝ちたいという気持ち。選手もスタッフもファンも全員が同じ気持ちだと思うので、とにかくそれに向かって投げるだけ」と、あと1勝に迫った世界一への思いを語った。

 痺れる場面でマウンドに上がった。1点リードの7回。3番手ワトソンが先頭レディックに四球を与えた後に出番がやってきた。

「大体いつも僕が残した走者をワトソンが抑えてくれている。今回は逆のパターンだったし、何とか抑えないといけない場面。1点差という状況もあったんで、とにかく一人ひとり抑えていくっていうことだけを考えていました」

 まずは代打ギャティスを遊ゴロに仕留めると、スプリンガーには遊撃内野安打を許したが、続くブレグマンは中飛。2死一、三塁としたところで迎えたのは、第5戦で痛恨の同点弾を浴びた“小さな巨人”アルトゥーベだった。

 2日後にやってきたリベンジの場面。「もう抑えることしか考えていなかった」という右腕は、内角を突きながらカウント1-2から4球目スライダーで三塁ゴロに打ち取ると、マウンド上で大きく雄叫びを上げた。「場面がそうさせてくれた」と自然に生まれたガッツポーズに、地元ロサンゼルスのファンは大声援で応えた。「やっぱりホームで戦えるっていうのは、アドバンテージがすごくあるんじゃないかなっていうのは感じましたね」と、選手とファンが一体になって勝ち取った白星を振り返った。

 対戦成績を3勝3敗のタイに戻し、逆王手を掛けたドジャースは、1988年以来のワールドシリーズ優勝の夢を、第7戦先発のダルビッシュ有投手に託す。前田もまた、準備万端でブルペンで戦況を見守る。

「ここまできたら全員でとにかく明日勝てるように頑張っていくだけ。全員で力を合わせて頑張りたいと思います」

 泣いても笑っても残り1試合。頂点の目指して全力で戦う。

(Full-Count編集部)

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