鷹が無敗で日本一に輝くか、DeNAが意地見せるか― 日本シリーズ第4戦

ソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】

ソフトバンクが3連勝で王手

 パ・リーグ王者の福岡ソフトバンクと、セ・リーグのクライマックスシリーズ覇者・横浜DeNAによる頂上決戦「SMBC日本シリーズ2017」が、10月28日に幕を開けた。今回の日本シリーズでは、予告先発制が採用されず、その視点からも新たな楽しみ方ができそうだ。

 同31日に横浜スタジアムで行われた第3戦では、横浜DeNAの気迫を振り切った福岡ソフトバンクが接戦を制した。そして11月1日に行われる第4戦は、福岡ソフトバンクが日本一に王手をかけた状態で、後がない横浜DeNAと戦うことになる。ここでは、福岡ソフトバンクと横浜DeNAの過去の対戦成績を振り返り、福岡ソフトバンクの注目選手を挙げたい。

【福岡ソフトバンクの横浜DeNA戦 過去の対戦成績(交流戦)】
2005年 5勝1敗 打率.303 防御率2.38 
2006年 5勝1敗 打率.291 防御率2.67 
2007年 0勝4敗 打率.246 防御率4.46 
2008年 4勝0敗 打率.270 防御率.2.12 
2009年 4勝0敗 打率.273 防御率2.50 
2010年 2勝2敗 打率.268 防御率5.40 
2011年 3勝1敗 打率.336 防御率3.34 
2012年 1勝2敗1分 打率.244 防御率2.06 
2013年 3勝1敗 打率.250 防御率2.00 
2014年 2勝2敗 打率.289 防御率3.18 
2015年 2勝1敗 打率.270 防御率1.93 
2016年 3勝0敗 打率.330 防御率2.00 
2017年 2勝1敗 打率.247 防御率3.12 

 2005年から始まった交流戦、福岡ソフトバンクの横浜DeNAとの通算対戦成績は36勝16敗1分で、福岡ソフトバンクが貯金20を蓄えている。直近の5年で12勝5敗とこちらも大きく勝ち越し。この数字だけで判断すれば、日本シリーズは福岡ソフトバンクがやや優勢であると言えるだろう。

【対横浜DeNA 打者のキーマン】
〇内川
クライマックスシリーズ成績:5試合18打数7安打4本塁打7打点 打率.389
日本シリーズ成績:3試合10打数3安打1打点 打率.300

 第4戦における福岡ソフトバンクの打者のキーマンとして、内川を挙げたい。今季は左手指の骨折でシーズン途中に戦線離脱を余儀なくされたが、楽天と激闘を繰り広げたクライマックスシリーズファイナルステージにおける大活躍は記憶に新しい。史上初となる同一シリーズでの4試合連続弾を放ち、長打率は驚異の1.056を叩き出した。

 第3戦でもさすがのバットコントロールで先制点を挙げており、相変わらず打棒は絶好調。日本シリーズでは、福岡ソフトバンクの本塁打は長谷川勇の一発のみとなっているため、そろそろそのバットから快音が響く瞬間にも期待したいところだが、まずは目の前の1勝だ。何が起こるか分からない短期決戦では、最後まで油断は禁物。シーズン通りの貫禄を見せ付けて、かつての本拠地で今季3度目の胴上げを目指す。

 福岡ソフトバンクが3勝0敗、横浜DeNAが0勝3敗で迎える日本シリーズ第4戦。パ・リーグ王者・福岡ソフトバンクがこのまま無敗で日本一の頂に上り詰めるのか。はたまた、セ・リーグクライマックスシリーズ覇者・横浜DeNAが意地を見せるのか。運命の一戦は、横浜スタジアムで18時30分にプレイボールとなる。

【動画】CSファイナルでは4戦連発…頼れるキャプテン内川特集

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