雪辱投球の前田健太、米殿堂入り名投手も高評価「これぞみんなが知るマエダ」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

第5戦で3ラン被弾も第6戦で自身WS初ホールド記録

 2勝3敗と崖っぷちで迎えたワールドシリーズ(WS)第6戦で逆転勝利し、最終決戦へと望みをつないだドジャース。1点リードで迎えた7回無死一塁から登板し、無失点で抑えた前田健太投手も勝利の立役者の一人となった。その好救援に現地の専門家も高評価を与えている。 

 ドジャースは10月31日(日本時間11月1日)、本拠地でアストロズとの第6戦を戦い、3-1で勝利。前田はこの試合で2-1と1点リードの7回無死一塁の場面でチームの4番手としてマウンドに上がった。右腕はここで代打ギャティスを遊ゴロに打ち取ると、スプリンガーに遊撃内野安打を許したが、プレグマンを中飛、アルトゥーベを三ゴロに仕留めた。 

 第5戦で同点3ランを許していたアルトゥーベとは2死一、三塁と、再び厳しい状況で対峙することになったが、見事にリベンジを果たした。 

 この投球は、現地で試合を中継した米メディア「FOXスポーツ」でも高く評価された。解説を務めた米殿堂入りの名投手ジョン・スモルツ氏は前田がスライダーで空振りを奪ったシーンで「これぞみんなが知るマエダです。ヒューストンよりも好調でフレッシュな状態です」と、前回の失意の登板から本来の姿を取り戻したと分析した。 

 また、ESPNのアナリストを務めるティム・クジアン氏もこの投球を受け、「ケンタ・マエダは敵地ヒューストンでは苦戦していたが、今夜の投球は素晴らしかった」と賛辞を贈った。 

 前田はこの日、ワールドシリーズ自身初のホールドを記録。ここまでプレーオフは9試合で10回2/3を投げ、2勝0敗2ホールド、防御率0.84と好成績を収めてきた。3勝3敗で迎える1日(同2日)の第7戦が泣いても笑っても最後の決戦。ダルビッシュ有投手が先発マウンドを託される大一番で前田の出番は回ってくるのか。ドジャースの29年ぶりのワールドシリーズ制覇がかかる大一番。「ここまできたらあと1試合。腕がちぎれてもいいくらいでいきたい」と話す前田も決戦に全身全霊を注ぐ覚悟だ。

(Full-Count編集部)

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