対照的なホークスとDeNAが接戦、熱戦、激戦――日本シリーズを振り返る

ソフトバンク・工藤公康監督とDeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・工藤公康監督とDeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

ソフトBの大勝で幕開けも…熱戦の連続となった全6試合を振り返る

 10月28日から11月4日まで行われた「SMBC日本シリーズ2017」。福岡ソフトバンクとセ・リーグのクライマックスシリーズ覇者・横浜DeNAが激闘を繰り広げ、最終的に福岡ソフトバンクが日本一の頂に上り詰めた。

 史上最速でパ・リーグを制覇した福岡ソフトバンクの「王道野球」はさすがの強さだったが、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージから這い上がった横浜DeNAは、若手選手の勢いや細やかな戦略を駆使してそれと渡り合い、連日見応えのある戦いを繰り広げた。そこでここでは、今回の日本シリーズの初戦から第6戦までを簡単に振り返っていきたい。

【10月28日 第1戦 ヤフオクドーム】
◯福岡ソフトバンク 10-1 ●横浜DeNA(千賀-井納)

 ヤフオクドームで行われた日本シリーズ第1戦は、終始福岡ソフトバンクのペースだった。クライマックスシリーズファイナルステージでピタリとハマった「1番・柳田」がここでも機能。柳田の出塁、今宮の犠打、デスパイネの適時打によって速やかに先制点を奪う。長谷川勇が2ランを放ってヤフオクドームのボルテージを上げると、押し出しや連打などでも追加点。最終的にスコアは10-1の大差となり、投打で横浜DeNAを圧倒した福岡ソフトバンクが、日本シリーズで白星スタートを切った。

【10月29日 第2戦 ヤフオクドーム】
◯福岡ソフトバンク 4-3 ●横浜DeNA(東浜-今永)

 日本シリーズ第2戦は初戦と同じく、福岡ソフトバンクが先制に成功した。試合中盤、梶谷の同点弾と宮崎の逆転弾で横浜DeNAが2点を勝ち越すが、福岡ソフトバンクは柳田の適時打で1点差に迫ると、敵失も絡んで2死満塁の好機を作り出す。この場面で中村晃が一、二塁間を破り、同点のランナーが生還。逆転のランナーである今宮もヘッドスライディングで本塁に突入し、リプレー検証の結果セーフとなる。その執念の1点リードをモイネロとサファテが守り、福岡ソフトバンクが2連勝を決めた。

負ければ終わりの一戦でDeNAドラ1が快投

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