今季メジャーデビューの韓国人内野手、1年で母国復帰へ「彼に後悔はない」
ジャイアンツの黄載鈞は「2018年は韓国でプレーすることを求めている」
今季、ジャイアンツでメジャーデビューを飾った黄載鈞内野手が、1年で韓国に復帰することになったと米メディアが報じている。マイナー契約で加入し、メジャー契約を勝ち取った強打の内野手だが、大きな成果を残すことはできなかった。
米「NBCスポーツ」電子版は「ファン・ジェギュンは記憶に残る残念なシーズンを送った後、韓国に帰ることになった」との見出しで、黄の去就を報じた。記事では「思い通りに進まないシーズンだったが、夢はかなった。ファン・ジェギュンは、メジャーリーグでプレーしたんだと口にできるんだ。彼がこの1年のほとんどを3Aで過ごし、夢であったメジャーリーグのジャイアンツで18試合出場した後、彼がスター選手として扱われたKBOに戻ることになった。それは、11月2日にFAとなったからだ」と伝え、代理人の「我々は2018シーズンは韓国でプレーすることを求めている」というコメントも紹介した。
黄は昨オフ、マイナー契約でジャイアンツに加入。6月下旬にメジャー昇格を果たし、デビュー戦で本塁打を放った。さらに、7月5日の敵地タイガース戦では三塁線への強いゴロをスライディングで好捕し、回転しながら立ち上がると、ノーステップで痛烈なボールを一塁に送る好プレーを披露。ノーバウンドの送球で打者のカステラノスをアウトに仕留める強肩ぶりも見せていた。しかし、その後は成績が降下し、通算打率.167でマイナー落ちとなった。
記事では、メジャーでは成績を残せなかったものの、3Aでは98試合出場で打率.285、10本塁打と「チームの最高の打者の一人」として活躍したと言及。代理人は「ジェの初めてのメジャーで過ごした時間は記憶に残る残念なものだった。慣れない環境に身を置き、適応できない困難もいくつかあった」「選手として究極の事を言えば、活躍するかどうかはジェ次第だということを彼はわかっていた。そして、彼はそれができなかった。だが彼に後悔はない」とも話したという。
さらに、代理人は記事の中で「メジャーの球場でプレーできて、初出場の試合で本塁打まで放った。彼にとっては忘れられない出来事だ」と回顧。黄本人がチームメートに感謝していることも明かしている。
メジャーで成績は残せなかったが、大きな財産を手に韓国に戻ることになったようだ。
(Full-Count編集部)