対阪神1000勝に導いた巨人・阿部 捕手復帰に「体が悲鳴を上げていた」
6回に決勝打、連敗4で止め、最下位脱出、「今日はゆっくりお風呂に入って寝たい」
巨人が東京ドームでの阪神戦に9-5で快勝。連敗を4で止め、対阪神戦で節目の通算1000勝目(67分778敗)を挙げた。前日に捕手に復帰した4番・阿部が決勝タイムリーを放ち、先発の新外国人左腕、アーロン・ポレダの来日初勝利をアシストした。
同点の6回、阿部は1死一、三塁のチャンスで打席に立つと、相手先発・岩田の外角への変化球を巧みなバッティングでライト前へ運んだ。技ありの一打で勝ち越し。巨人はこの回に一挙6点を奪って試合を決めた。
あっさりと2ストライクを取られてから、2つのボール球を見送り、5球目で決勝打。試合後にヒーローインタビューに立った阿部は「その(ストライクの)2球がだらしなかったので、なんとかっていう気持ちで食らいつきました」と胸を張った。原監督も「チームにああいうタイムリーが出るのはチームメイト面々に勇気出させた一本」とたたえた。
相川の故障離脱があり、前日から捕手に緊急復帰。精神的支柱が「相川さんがいなくなって緊急事態なんで、キャンプで練習しなくても、これだけできるのかと思いました」と話すと、東京ドームは大きく湧いた。
さらに「今日の朝は体が悲鳴を上げてました」と“秘話”を披露。この日は捕手としての今季初勝利を挙げ「だから今日はゆっくりお風呂に入って寝たいと思います」と話し、再びスタンドを盛り上げた。
対阪神戦通算1000勝に導く大仕事。阿部は「ズルズル行きそうで行かないのがジャイアンツだと見せつけられましたし、まだまだ先がある。勝てるように頑張ります」と誓った。巨人の逆襲が始まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count