サインミスが招いた“誤審”…ど真ん中ボール判定に擁護の声「正しい判定は不可能」
コールはカーブをど真ん中へ、相棒の捕手ヒガシオカは体勢崩し慌てて捕球
■ヤンキース 9-3 レイズ(地区シリーズ・日本時間6日・サンディエゴ)
因縁の対決には何かが起きる? ア・リーグ地区シリーズのレイズ対ヤンキースの第2戦が6日(日本時間7日)に行われる。ヤンキースが先勝した5日(同6日)の第1戦では、ストライクゾーンのほぼド真ん中に投じられた球がボール判定される事態が勃発。明らなか“誤審”だと批判の声が上がる一方で、サインミスによる捕球だったとの指摘もあり擁護する声も。シーズン中から一触即発の場面を何度も演じてきた両チームだけに、不穏な空気も感じさせる。
“誤審”が起きたのは、ヤンキース1点リードで迎えた5回裏2死満塁の窮地。先発のコールが投じた79.9マイル(約129キロ)のナックルカーブはほぼ真ん中へ。ところが、高めに構えていた捕手のヒガシオカは、一瞬浮き上がった球に驚くような反応を見せ、慌てて捕球。どうやらサインミスがあったようだが、いずれにせよボールはほぼど真ん中に。だが球審はボールと判定した。
この明かな“誤審”と思える判定に、ファンは激怒。一方で、ヒガシオカが体勢を崩しながら捕球したことに注目する声もあった。
フリーランスのスポーツジャーナリストで、MLBネットワークの番組「MLB Now」のコントリビューターを務めるエバン・デービス氏は「サインミスはいつも最悪のボール判定に繋がる。このようにグローブが不規則にもの凄く動くとなると、審判にとって正しい判定をするのは不可能だ」とツイッターで発言。サインミスによって捕球時の捕手のミットが動くことによる判定の難しさに理解を示した。それに対して米TV局「NBCスポーツ」のニック・ベロニカ記者は、サインミスを指摘した上で「確かに見栄えは酷いが、審判は(最終的にストライクゾーンに収まったという)その一球の残りの場面を見ていなかったのではないだろうか」として正確な判定を怠ったのではないかと疑問を呈した。
(Full-Count編集部)