FAの岩隈久志は「過小評価」 負傷響くも米メディア「力強くカムバックも」
マリナーズからFAとなった岩隈に「お買い得」の声
マリナーズからFAとなった岩隈久志投手は今季、負傷に苦しんだ。右肩を負傷し、シーズンの大半で故障者リスト(DL)入り。わずか6試合の登板で0勝2敗、防御率4.35に終わった。2016年と2017年の合計登板イニング数が条件の324回に達せず、契約に盛り込まれていた自動更新はならず。また、条件をクリアしなかった場合、球団が1年1000万ドル(約11億3500万円契約)で契約延長を選択できる権利を持っていたが、2日(日本時間3日)にこれを行使しないことを発表。違約金として100万ドル(約1億1350万円)が支払われ、岩隈はFAとなった。
岩隈は9月27日に右肩内視鏡手術を受け、現在は来季の復帰に向けてリハビリに励んでいる。当時、マリナーズは投球再開まで5か月を要するとの見込みを発表しており、来月の開幕に間に合うかは微妙な状況だ。ただ、米メディア「スポーティング・ニュース」は「過小評価」の先発投手として岩隈の名前を挙げ、「健康であればお買い得」だとしている。
記事では、ダルビッシュ有(ドジャースからFA)、ジェイク・アリエッタ(カブスからFA)、そして日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でのメジャー挑戦を表明した大谷翔平が注目を集める中、岩隈を含めた4人の「お買い得」FA投手を紹介。「巨額の契約や国際的スーパースターを狙っていないチームにも、選択肢はある」と伝えている。
アンドリュー・キャッシュナー(レンジャーズからFA)、ジョーリス・チャシーン(ダイヤモンドバックスからFA)、ジェイソン・バルガス(ロイヤルズからFA)、そして岩隈。この4人が「先発投手がFAで豊作とは言えないなか、注目を集めていないながらも真価を発揮するであろう選手たち」だという。