トレード有力スタントン巡り情報錯綜、ジーターCEO「理由があれば電話する」
スタントン自身は「再建するチームにはいたくない」と発言
現在、フロリダ州オーランドで開催中のGM会議で、マーリンズのデレク・ジーター最高経営責任者(CEO)が記者団の質問に応じ、トレード有力と見られる主砲ジャンカルロ・スタントン外野手とは直接話をしていないことを明かした上で「理由があれば私が彼に電話する」と話した。MLB公式サイトは米スポーツ誌「スポーティング・ニュース」電子版をはじめ複数の米メディアが報じている。
球団関係者としてGM会議に初出席したジーターCEOは、マイケル・ヒル強化担当責任者はスタントンと話をしているが、自らは直接話していないと明かした。来季から10年2億9500万ドル(約333億1700万円)の契約を残すスタントンは、財政を縮小してチーム再建を狙うマーリンズが積極的にトレード放出する方向だと伝えられているが、ジーターCEOは「我々は特定の選手1人を名指ししたことはない」と指摘。トレードの可能性を否定することはなかったが、メディアを中心に必要以上の盛り上がりを見せていることに苦言を呈したという。
スタントン自身は「再建するチームにはいたくない」と公言しているが、契約には全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれている。現段階では、ジャイアンツ、カージナルス、フィリーズ、レッドソックスが獲得に強い興味を持っていると伝えられているが、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」によればドジャースも興味を持っているという。マーリンズのヒル強化担当責任者はスタントンと直接会談した際に「(移籍先として)興味を持っているチームは何となく分かっている」と話しているが、現地報道では「レッドソックスとカージナルスだったら拒否権を使うようだ」「優勝争いできるチームであれば、どこでも喜んでいくようだ」など情報が錯綜している。
今季59本塁打を放った大砲の去就は、しばらくメディアを賑わせそうだ。
(Full-Count編集部)