素手、ダイビング、帽子にスッポリ…今季最も記憶に残るファンのキャッチは
「MLBアワード」受賞はワールドシリーズの“名(迷)場面”
今季もメジャーでは数々の好守が生まれ、ファンの目を楽しませてくれた。が、何も“好守”が生まれたのはグラウンドの上だけではない。ホームランやファウルが次々と飛び込んだ客席でも、記憶に残る好プレーが続出した。17日(日本時間18日)に今季「MLBアワード」が発表されたことを受け、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では、今季生まれたファンによる“美技”を特集した。
発表された「MLBアワード」の中には「ファン最優秀捕球」の項目もあり、今季栄えある受賞を果たしたのは、ワールドシリーズ第5戦で9回にドジャースのプイグが放った逆転2ランの場面が選ばれた。この時、左翼スタンドに飛び込んだ打球を、アストロズファンの女性がキャッチ。連れの男性とキャッチできたことを喜んでいると、隣にいた義兄が鬼のような形相でボールを奪い取り、間髪入れずにグラウンドへ投げ返してしまった。元々敵のホームランを獲ったら投げ返そうと話していたため、家族問題には発展しなかったというが、この場面は大きな話題を呼び、今季ワールドシリーズの名場面の1つに数えられているほどだ。
記事では、他にも記憶に残るファンの名キャッチを紹介。手に持っていた帽子の中にホームランが偶然入ったことに気付き、大喜びするドジャースの女性ファン。ホームランボールを目掛け、プラスチックの座席を怖がることなく、大胆にダイビングキャッチを試みるフィリーズファン。敵打者のホームランをグラブで捕球すると、グラウンドに投げ返すのではなく、球場脇の川に向かって投げ捨てたパイレーツファン。左手に食べ物を持ちながら、素手の右手1本で難なくファウルをキャッチしたパドレスファン。新人王ジャッジが放った、あわや場外弾を超人的なジャンプで両手キャッチするマリナーズファン。どの“美技”もしっかり刻まれた。
来シーズンもまた、これらを凌ぐファンの超ファインプレーを拝めることに期待したい。