今オフFAの田中将大、約20億円のQOは提示されるか? 米メディアの予想は「ボーダー」
最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が予想「ヤンキースは間違いなく投手を必要」
今オフのクオリファイング・オファー(QO)の金額は年俸1890万ドル(約20億250万円)に決定している。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は球団が契約延長を希望する選手に対して優先交渉権が与えらえるQOが今オフ、どの投手に提示されるかを予想。ヤンキースからFAとなる田中将大投手については球団としては投手の整備を必要としているものの、QOを提示する可能性については「ボーダーライン」として不透明であると分析した。
今シーズンは10試合に登板し3勝3敗、防御率3.56の成績を残した田中。ポストシーズンでは2試合に登板し11失点と期待に応えることはできなかったが、ヤンキース在籍7年間では174試合に登板して通算78勝46敗、防御率3.74。2019年まで6年連続2桁勝利と安定した成績を残しており、初のFAとなる今オフの去就について注目を浴びている。
記事では田中のここまでの活躍を「“手堅い投手”から“素晴らしい投手”とされていて、今でも比較的若い。そしてヤンキースは間違いなく投手を必要としている」と高い評価を下した。しかしその一方で「彼に対してのQO提示は通常の冬であればわかりきったものだったように思えるだろう」とも言及。新型コロナウイルスの影響による60試合制や、無観客試合など“異例”づくめのシーズンだったことが今オフの球団の決断に影響する可能性を示唆した上で、田中に対してQOが提示されるかどうかについては「ボーダーライン(不明確)」だと結論付けた。
キャッシュマンGMはシーズン終了後に田中について「私たちに非常にポジティブな影響を与えた。彼はあらゆるレベルで素晴らしかった。彼は最高のものを手に入れるために最善の努力をして常に素晴らしい結果をもたらしてくれた。私は本当に誇りに思っている。彼は非常に特別な存在」と、7年間の貢献を称賛している。
ヤンキースに残留して再びピンストライプのユニホームでワールドシリーズ制覇を目指すのか、他球団への移籍はあるのか…。今シーズンのオフは田中の動向から目が離せない。
(Full-Count編集部)