“大本命”ヤンキースが大谷獲得へ資金増、トレードで契約金上限の微増成功

ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM【写真:Getty Images】
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM【写真:Getty Images】

マイナー2選手をマーリンズへ交換トレード

 今オフのメジャー移籍希望を表明している日本ハムの大谷翔平投手。どのチームが大谷を獲得するのか、大きな注目が集まる中、米メディアでは“大本命”と目されるヤンキースが獲得資金の微増に成功した。ヤンキースは20日(日本時間21日)、マーリンズと交換トレードを成立させ、インターナショナル・ボーナスプールの上限をアップさせた。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者がツイートしている。

 この日、ヤンキースは一塁ギャレット・クーパーと左腕カレブ・スミスをトレード放出する代わりに、右腕マイケル・キングと25万ドル(約2810万円)のインターナショナル・ボーナスプール枠を手に入れた。インターナショナル・ボーナスプールとは、海外アマチュア選手と契約する際に、当該チームが使える契約金総額を指す。前年の成績や直近シーズンの契約金総額により、チームごとに上限が設定されるが、トレードで最大75パーセント増やすことができる。ヤンキースは今季最大830万ドル(約9億3400万円)まで拡大できるが、すでに800万ドル(約9億円)まで増やしているため、マーリンズからは25万ドルの委譲となった。

 23歳の大谷がメジャー球団と契約する場合、MLB労使協定の規定により契約金はインターナショナル・ボーナスプールの限度内という上限が設けられる。米報道を総合すると、ヤンキースは“大谷獲得資金”として約350万ドル(約3億9400万円)を準備してあるようだが、今回のトレードにより25万ドルが上乗せされ、合計375万ドル(約4億2200万円)が使える計算になる。

 大谷がポスティングされるのは、現在協議中の日米間のポスティング制度が新たに発効されるのを待たなければならない。実際にポスティングされるまで、各球団は着々と大谷獲得準備を進めているようだ。

(Full-Count編集部)

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