7回まで準完全の東浜をなぜ替えた? 鷹・工藤監督が継投策に転じたワケとは…

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

7回まで1安打無失点、わずか89球だった東浜を替えた工藤監督

■西武 4-1 ソフトバンク(24日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは逆転負けし、連勝が12でストップした。本拠地PayPayドームで行われた西武戦。終盤まで1点をリードしたものの、セットアッパーのモイネロが大荒れ。岩嵜が中村に逆転満塁弾を浴びて試合をひっくり返されて2週間ぶりの黒星を喫した。

 先発の東浜は初回からほぼ完璧な投球を展開。2回先頭の栗山に内野安打を許したが、続く外崎を遊ゴロ併殺打に打ち取った。3回からは5イニング連続で3者凡退に抑え、7回まで打者21人で抑える準完全投球だった。

 7回を終えた段階で東浜の球数は89球とまだ余力は合った。この日の投球内容からいえば、完投はおろか完封さえも十分に狙えたはず。だが、工藤公康監督は勝利の方程式への継投を決断。結果としては、これが裏目に出た。

 10月18日の楽天戦以来、中5日空いての登板となったモイネロが3つの四球を与える大乱調。満塁のピンチを招いて降板すると、スクランブル登板となった岩嵜が中村に逆転満塁弾を浴びた。岩嵜は責められない。工藤監督の継投が裏目に出て、モイネロの大乱調が誤算だった。

 なぜ、準完全というほぼ完璧な投球を見せていた東浜を降板させ、継投策に転じたのか。工藤監督は試合後に「投げさせたいというのもあったんですけど、次の戦略的に考えて、今日は100球いく前くらいで、とは考えていました」と、この日は試合前から100球が交代のメドだったことを明かした。

「次の戦略的に考えて、今日は100球いく前くらいで、とは考えていました」

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