ソフトバンクが3年ぶり19度目のリーグ優勝! コロナ禍での未曾有のシーズンを制す
先発の和田が6回まで3安打無失点の好投「スタミナが切れるまで投げました」
■ソフトバンク 5-1 ロッテ(27日・PayPayドーム)
ソフトバンクが3年ぶり19度目のパ・リーグ優勝を決めた。27日、本拠地PayPayドームで行われた2位ロッテとの直接対決。優勝へのマジックを「2」としていたソフトバンクは、5-1でロッテに勝利して、自力でパ・リーグの頂点に立った。
ソフトバンクは先発した39歳のベテランが立ち上がりから快投。5回までロッテ打線を3安打無失点、7つの三振を奪う圧巻の投球内容を見せて、味方の援護を待った。
待望の先制点は5回に生まれた。先頭の川瀬が右翼フェンス直撃の二塁打を放って出塁すると、周東が送りバントを決めて1死三塁にチャンスを拡大。続く中村晃がきっちりと中犠飛を放って、欲しかった先制点を奪った。さらに6回は2死三塁から甲斐が左翼席へ10号2ランを放ち貴重な追加点を挙げた。甲斐は8回にもタイムリー二塁打を放ちこの日、3打点と大活躍。
和田が6回まで無失点投球を続けると、7回からは鉄壁のリリーフ陣が登場。7回を岩嵜が2死一、二塁のピンチを背負うも角中を空振り三振に仕留め凌ぐと、8回はモイネロが抑え、9回には守護神の森が登場。今季100セーブ100ホールドを達成したクローザーが最後を締めくくり、胴上げ投手となった。
優勝が決まる大一番で圧巻の投球を披露したベテランの和田は「初回から全力で、スタミナが切れるまで投げました。野手のみんなが1点を先に取ってくれたので、必死に1点を守りにいった。0点で抑えることができて良かったし、このまま勝ちたい。優勝が懸かった試合で自分らしい投球が出来て良かった」と胸を張った。
日本一にはなりながらも、2年連続でリーグ優勝を逃していたソフトバンクにとっては2017年以来、3年ぶりのパ・リーグ優勝に。2015年に指揮官となった工藤公康監督は就任6年目で3度目のリーグ制覇。新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れるなど未曾有の1年となったシーズンを充実の戦力で制した。