同僚の去就次第で今季以上の重責も 西武・十亀が誓う2桁勝利
契約更改では1000万円増の6000万円でサイン
昨年4勝6敗に終わり、リベンジを誓って今季に挑んだ西武6年目右腕・十亀剣投手。開幕1軍は逃したが、20試合8勝7敗、防御率3.40と、チームの2位に大きく貢献した。迎えた契約更改では1000万円増の6000万円でサインした。
「負けはしましたが、最少失点で抑えられるところもありましたし、終盤はよかった。球のスピードもまた戻ってきて、緩急という面でも使えてきている」
そう今季の収穫を挙げる一方で、「まだまだ物足りない」とも。「開幕に1軍にいられないのは良くないと思いますし、途中も少し(ローテーションから)抜けてしまった時期もあったという部分では、ちょっと悔しいシーズンではありました」。
FA権を行使した野上亮磨、ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す牧田和久が揃って退団の可能性もあるため、その動向によっては、エース菊池雄星とともに、先発の柱として、また後輩を引っ張る立場として、今年以上に重責を担うことになる。
2015年には、チーム最多の11勝を挙げた実績もあるだけに、球団からの期待も大きい。「しっかり1年間仕事をすれば、10勝できると言っていただきましたし、僕自身も思っています。そこからの上積みをどれだけできるかが来年の課題です」。来季の2桁勝利を、固く誓った。(※金額は推定)
(上岡真里江 / Marie Kamioka)