巨人4位の三菱パワー伊藤「小さい頃から憧れ」 都立小山台初のドラフト指名選手
「ゆくゆくは沢村賞を」と意気込みを語る
三菱パワーの伊藤優輔投手が26日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で、巨人から4位で指名された。伊藤投手は進学校としても知られる都立小山台高校出身で、同校から初のプロ野球選手が誕生した。
横浜市内で会見を行った伊藤は「野球を始めたきっかけはジャイアンツの試合を見たこと。小さいころから憧れていました」と意中の球団からの指名に頬を緩ませた。スタンドから声援を送った当時、憧れたのは上原浩治氏。「勝っている姿が格好良かった。上原さんのように、勝てる投手になりたい」と声を弾ませた。
伊藤は小山台高3年春に21世紀枠で甲子園に出場した「都立の星」。現役選手で都立高校出身者は、秋吉亮投手(日本ハム・都立足立新田高出身)、佐々木千隼投手(ロッテ・都立日野高出身)、鈴木優投手(オリックス・都立雪谷高出身)、石川柊太投手(ソフトバンク・都立総合工科高出身)の4人のみ。伊藤は「最近は、都立高校出身でもプロ入りする時代。都立から上(のレベル)で野球を続ける選手を増やしたい」と意気込んでいた。
力のある直球に、カーブ、スライダー、カットボール、フォーク、ツーシームを自在に操り試合を作る。最速153キロを誇る右腕は「(155キロという数字が)ちょっと重荷。153キロくらいにしておいてください」と謙遜したが、「先発はピッチャーの華。ゆくゆくは沢村賞を」と野望も口にしていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)