153キロ“栃木の林昌勇”が楽天育成1位 高校、大学でほぼ登板なしも人生大逆転
BC栃木の石田駿「強い球を投げられる身体を」 元巨人・寺内監督も期待
2020年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内のホテルで開催され、ルートインBCリーグ栃木ゴールデンブレーブスの石田駿投手が、楽天から育成1位で指名された。会見で「凄く嬉しいし、驚いている」と念願のNPB入りを果たした喜びを語った。
独立リーグ1年目の石田は静岡の静清高、九産大時代を含めて、公式戦の登板はほとんどなく、無名の存在で、大学時代は左肘骨折など怪我に見舞われたことも影響した。しかし栃木入団後に「身体の使い方を変えた」といい最速153キロを記録。スカウトの注目を浴びた。
真っすぐで三振をとれる投手を目標に、155キロを目標に設定。サイドハンドの投球スタイルは「栃木の林昌勇」で、カーブ、シンカーに加え、カットボール、スプリットの習得にも取り組んでいる。九産大の同期には、昨年楽天からドラフト5位指名された福森輝真がいる。
180センチ、72キロと細身の体系で、今季BCリーグでは32試合にリリーフで登板して、2勝0敗、39三振を奪っている。元巨人の寺内崇幸監督も「今季は石田に何度も救われた。自慢のストレートで高い所を目指してほしい」と期待する。
まずは支配下に向け「強い球を投げられる身体を作っていきたい」と石田。楽天には「大学時代の仲間がいるのは心強い」と福森の存在は大きい。「支配下で呼ばれたかったのは本心だが、練習して日本のトップレベルで投げる選手になりたい」と高い目標を掲げた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)