背番号21に早くも「誇り」 日ハム入団の清宮が「すごく大事にしたい」思い
球界の常識を打破する新番号に「ポスト誰々というのは嫌だった」
日本ハムの新人入団会見が24日、札幌の大倉山ジャンプ競技場で行われた。7球団競合の末にドラフト1位で入団した清宮幸太郎内野手(早稲田実)が背番号21のユニホーム姿を披露。「この番号をすごく誇りに思う」と愛着を示した。
「21」は抑えのエースだった武田久が今季までつけていた番号。過去にも通算169勝を挙げた高橋直樹や「トレンディエース」と言われた西崎幸広とエースが背負っていた。球界の常識を打破する新番号に「ピッチャーというイメージが強いと思うので、21と言えば、清宮と言っていただけるように」と清宮は決意を語った。
提案した大渕スカウト部長は「色のついていない番号でと考えました。命を吹き込んで、この世に21を広めてください」と期待した。背番号に込められた球団からのメッセージは、清宮の思いとも合致した。
「ポスト誰々というのは嫌だった」と率直に打ち明けた清宮はこう続けた。
「誰かの番号はその人の印象がついているので、枠にとらわれるという感覚がなんとなくありました。自分の色とか感性、プレースタイルというのはものをすごく大事にしたいという思いがあったので、自分から決めたわけではないですけど、この番号をすごく誇りに思います」
具体的な“自分の色”について問われると「長打を打てるところだったり、明るいプレースタイルだったり、野球を楽しむ姿が自分の色。しっかり伸ばしていけたら」と語った。雪で覆われたジャンプ場で第一歩を踏み出した清宮。真っ白なキャンバスに、唯一無二の夢を描いていく。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)