MLBコロナ禍で今季は3230億円の損失 年俸ネックで「選手たちは厳しい冬」
今季のMLB全体の損失が約30億ドル(約3230億円)に
2020年のメジャーリーグはワールドシリーズでドジャースがレイズを下し32年ぶり7回目の世界一を達成し幕を閉じた。今季は新型コロナウイルスの感染拡大を受けレギュラーシーズンは60試合制、無観客で行われるなど異例の1年となった。
球団は経営面で大きな損失を受けただけにスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「選手たちのオフは厳しい冬になる」と指摘している。
シーズンが大幅に遅れ、60試合制となり各球団は何百人単位で人員を解雇。一定期間の補償などもあったが多くの人手を失うことになり、新型コロナの状況次第では来季も人員が戻らない可能性も出ている。
記事では球団のスカウティングにも影響を与えることを言及し「今後同じ人数には戻らないポジションもある。スカウティングでは動画の使用が増えることになるだろう」と、遠隔での選手発掘が増えることを予想している。
また、今季のMLB全体の損失が約30億ドル(約3230億円)だったことを明かし「減量経営は2021年シーズンがまだ不透明なことから、オーナーたちの将来への考えにもよるものだとされている。まだ来季の長さ、どのくらい観客を入れられるかは不透明である」と、来季も通常シーズンに戻らないことを懸念している。
球団の利益が上がらず、選手の年俸がネックとなるため「多くの球団幹部がFAや年俸調停の権利を持つ選手たちにとって厳しい冬になると予想している」とオフは“厳冬”になることを予想している。
(Full-Count編集部)