黒田、復帰3戦目は6回2失点で2勝目 40歳で最速152キロの力投に初打点も
広島は今季最多の7得点と黒田にようやく大量援護、新井が決勝打で3連勝!
広島の黒田博樹投手が11日、甲子園での阪神戦に先発し、2勝目(1敗)を挙げた。今季3試合目の先発は6回7安打2失点、6奪三振、3四球。4回にはこの日最速の152キロをマークし、今季最多となる116球の力投でチームに勝利をもたらした。黒田とともに今季から広島に復帰した新井貴浩内野手が、“古巣”の阪神から決勝打。広島は今季最多の7得点と黒田をようやく大量援護し、7-2で阪神を下して3連勝とした。
黒田は初回、鳥谷にレフト前ヒットを浴びると、俊介の送りバント、西岡の四球で1死一、二塁とされる。しかし、4番のゴメスをショートゴロでダブルプレーに仕留め、無失点に抑えた。
広島は2回、2死満塁から安部がライトへタイムリー。しかし、菊池はショートゴロに倒れ、大きなチャンスで1点しか奪えなかった。
その裏、黒田は先頭のマートンを空振り三振に仕留めたが、続く福留にはフルカウントから真ん中高めへのツーシームを右翼スタンドに運ばれ、同点に追いつかれた。
4回、黒田は先頭のゴメスにレフト前ヒットを浴びる。暴投で二塁への進塁を許したが、マートンは外角へのスライダーで空振り三振。さらに、ホームランを打たれた福留はショートゴロに打ち取る。
続く上本に対しては、3球目に151キロのツーシームで空振りを奪う。さらに、フルカウントからの7球目の直球は152キロをマーク。敵地の甲子園はどよめいたが、わずかに外角に外れ、フォアボールとなった。それでも、2死一、三塁で梅野を遊ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。
黒田の力投が続く中、6回には広島打線がついに目を覚ます。ロサリオ、松山の連打で無死一、二塁とすると、新井がレフトオーバーのタイムリーツーベース。今季、阪神から広島に復帰した“盟友”が貴重な勝ち越し打を放った。さらに、無死満塁となってから田中がライトへタイムリー。続く黒田もメッセンジャーのボールに喰らいつき、一塁手のミットを弾いてライト前に抜けるタイムリーで今季初打点をマーク。4点目を加えた。
ここで阪神は2番手・高宮にスイッチするが、代打・梵がライト前にタイムリー。この回4点を奪い、5-1とした。
その裏、黒田は1死一、二塁とされ、福留にライト前へのタイムリーヒットを浴びる。これで3点差。上本には四球を与え、1死満塁と大きなピンチを招く。しかし、代打・新井をスライダーで空振り三振。さらに、2者連続の代打となった関本をツーシームで中飛に打ち取り、最小失点で切り抜けた。
ここで黒田の球数は今季最多の116球に達して降板。6回7安打2失点、6奪三振、3四球の力投だった。
その後、広島は7回に2点を追加し、7-2で阪神を破って3連勝。メジャーリーグから8年ぶりに復帰した黒田が投打に活躍し、今季2勝目をつかんだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count