いよいよ9回裏、待っていたのは劇的プレー DeNA専属英語教師が分かりやすくレクチャー
DeNAブライアン先生のWe☆Baseball 第15回
野球でよく使われる英単語や熟語、フレーズなどを紹介・解説していく「DeNAブライアン先生のWe☆Baseball」は、今回で15回目。地球征服を狙う「エイリアン軍」と地球の平和を守る「青星軍」による決戦は、いよいよ同点で9回裏を迎えた。横浜スタジアムで繰り広げられる熱戦は、思わぬ接戦となっているが、9回裏にどんな展開が待ち受けているのか……?
3-3の同点で迎えた9回裏。エイリアン軍は延長戦への望みを繋ぐためにクローザーを投入してきた。ここで勝負を決めてしまいたい青星軍は、9番ハヤテから始まる好打順で勝利への集中力は一気に高まる。
エイリアン軍のクローザーは時速160キロに迫る剛速球を投げるものの、立ち上がり制球に苦しみ、ハヤテは四球で出塁。続くカジオンは3ボール1ストライクとボール先行のカウントから、ストライクを奪いにきたストレートに狙いを定め、ライト前ヒットとした。2番ネフィートが中堅へ大きなフライを放つと、その間に2走者がタッチアップで進塁し、1死二、三塁と得点圏に走者を2人置くサヨナラの絶好機を迎えた。
ここでエイリアン軍は3番タイロスとの勝負を避け、敬遠で満塁策をとる。打席に立つのは、今年からキャプテンとなった4番サノスだ。ピッチャーが投げ込んだ渾身の初球161キロの速球を狙い澄ましたかのように豪快にフルスイング。すると、ライナー性の打球はものすごい勢いでバックスクリーン直撃のサヨナラ満塁ホームランとなった。
一進一退の好勝負を繰り広げた両軍だったが、青星軍が見事勝利。エイリアン軍を撃破して、地球の平和を守ることに成功した。
【3-0、3-1、3-2など3ボールの状況】
deep in the count
【有利なカウント】
ahead in the count
※投手ならストライク先行、打者ならボール先行
【不利なカウント】
behind in the count
※投手ならボール先行、打者ならストライク先行
【満塁】
bases loaded, bases juiced, bases full
※フルベースは和製英語
【敬遠】
intentional walk
【得点圏に走者を置く】
get a runner in scoring position
※複数走者がいる場合は「ducks on a pond」とも言う
【狙い球を定める】
sit on a pitch
【サヨナラホームラン】
walk-off home run, game-ending home run
Down to the last out【最後に残されたワンチャンス】
(例文)
My company is now down to the last out to win this negotiation.
我が社は今、この交渉に勝つ最後のワンチャンスに直面している。