田中将大、復活の兆しは? 「(2度の登板を)合わせればタナカ」
指揮官が今季初勝利の右腕を分析「次のステップは(開幕戦との)両方を合わせること」
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が、12日(日本時間13日)のレッドソックス戦に先発した田中将大投手について、速球について合格点を出しながらも、変化球の制球に苦言を呈した。5回4安打4失点(自責3)、4奪三振、3四球、1本塁打で今季初白星を挙げた右腕の投球内容は、4回5失点で敗戦投手となった6日の開幕戦ブルージェイズ戦と“真逆”だと分析したという。地元紙「ジャーナル・ニュース」が報じている。
これまで貧打の続いたヤンキース打線の爆発で、地元メディアのスポットライトは2打数1安打4打点2四球のアレックス・ロドリゲスら打撃陣にシフトした。しかし、今季1勝目を挙げた田中に対して、指揮官は決して満足していないようだ。
「面白いね。今日はファストボールが良かった。でも、彼の変化球では前回ほどのストライクを取ることができなかった。まるで逆だ。次のステップは両方を合わせること。そうすれば、我々はタナカを取り戻すことができる」
試合後、ジラルディ監督はこう語ったという。
田中は開幕戦でフォーシーム(直球)を82球中6球しか投げず、ツーシームと変化球を主体にピッチングを組み立てた。この結果、5失点を喫したため、米国内では開幕前から沸騰していた球速低下の議論に火が付いた。