西武・山川、保留の裏にある“覚悟” 妥協は「僕のためにならない」
球団提示額との間に開き、「もう決めているところがある」
西武の山川穂高は5日、埼玉県所沢市のメットライフドームで契約交渉を行い、「サインしていません。1回持ち帰ってからにします、ということにしました」と、今回は更改しなかったことを明かした。球団の提示額と自身の希望額の間に、開きがあったとみられる。
4年目の今季は、78試合に出場し、打率.298、23本塁打、61打点と、いずれも自己最高の成績を残した。9月からは主に4番打者を任され、チームの2位に大きく貢献。さらに、11月に行われた『アジアプロ野球チャンピオンシップ』でも、侍JAPANの4番に座り、本塁打を記録するなど、大ブレイクの1年となった。
「今年は、自分(の成績)に自信があった。僕としては、もう決めているところがあるので、それ以下だった場合は、(判は)押さないです」と、きっぱり。
自身、納得の成績だっただけに、「僕の思いと、球団の思いがある中で、まずは自分の思いを最優先に考えたいなと思いました。1年に1回しかないこの場で、妥協して、納得いかないまま押すことはできない。納得していないままサインをしてしまうと、僕のためにならないなと思いました。しっかり納得して来年に向かうために保留しました」と、サインを見送った理由を説明した。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)