岩隈久志が6回途中4失点も今季初白星は幻に 守護神乱調でサヨナラ負け
9回1死満塁で守護神ロドニーが逆転サヨナラタイムリー浴びる
マリナーズの岩隈久志投手が14日(日本時間15日)、敵地でのドジャース戦に先発し、5回0/3を投げて6安打4失点、5奪三振、3四球で今季初勝利をつかめなかった。今季初登板の8日のエンゼルス戦では6回5失点(自責4)で黒星。この日も本調子ではない中でリードを守り、勝利投手の権利を持ったままマウンドを降りたが、9回に守護神のロドニーがつかまり、マリナーズは5-6でサヨナラ負けを喫した。
マリナーズは初回、カノが今季1号となる2ランで先制。さらに、続くクルーズも4試合連続となる5号ソロを放ち、1点を加えた。3、4番の連続本塁打で幸先良く岩隈を援護した。
その裏、岩隈は2安打と1四球でいきなり2死満塁のピンチを迎える。しかし、イーシアをツーシームで空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。
この日は敵地での交流戦だったため、岩隈は2回1死一塁で打席へ。しかし、送りバント失敗で三振に倒れた。その裏、岩隈はウリベ、ペダーソン、ハフを三者凡退に仕留めた。
3回、岩隈はロリンズに二塁打を浴び、1死としてから打率5割を超えるゴンザレスにライトへのタイムリー二塁打を打たれ、1点を失った。これが、メジャー4年目の岩隈にとってナ・リーグ球団本拠地での初失点となった。
マリナーズは4回、ウィークスのタイムリーで1点を追加するも、その裏に再び岩隈が失点を許してしまう。2死から四球を与えると、続くゲレーロにレフトスタンドへ2ランを叩きこまれ、1点差とされた。
マリナーズ打線は5回にブルームクイストのショートゴロの間に5点目を奪取。さらに岩隈を援護する。
ただ、右腕はピリッとしない。5回は1四球を与えながら無失点を抑えたが、93球で続投した6回は先頭のイーシアに2球目をライトスタンドへ運ばれてしまう。この日2本目のホームランを浴びて1点差とされ、ここで岩隈は勝利投手の権利をもったまま交代となった。
マリナーズは5-4の9回、ロドニーが1死満塁の大ピンチを迎えると、ケンドリックにライト前に運ばれて、痛恨の2点タイムリーで逆転サヨナラ負け。岩隈の今季初勝利は、あとアウト2つのところで消えた。
この日の岩隈は自慢の制球が乱れ、3四球を与えるなど、まだ本調子とはいえない内容。95球を投げてストライクは60球。防御率6.55となっている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count