大谷、エ軍入り理由は「感覚的なもの」 入団会見で早くもファンの心を鷲掴み

エンゼルスへの入団会見を行った大谷翔平【写真:編集部】
エンゼルスへの入団会見を行った大谷翔平【写真:編集部】

トラウトを意識したリップサービス連発、投手1勝&本塁打1号は「同じ試合で」

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャーに挑戦する大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、エンゼルスの本拠地エンゼル・スタジアムで入団会見を行った。記者会見ではエンゼルス入りを決断した理由を「感覚的なもの」と明かし、チームのスーパースターであるマイク・トラウト外野手を意識したリップサービスを連発して会場をわかせた。

 ファンにも公開された記者会見。濃紺のベルベットのスーツにエンゼルスカラーの赤いネクタイを着けて会見に臨んだ二刀流右腕は、アート・モレノ球団オーナーから帽子を渡され、背番号「17」のユニフォームに袖を通すと、第一声で「ハイ、マイネーム・イズ・ショウヘイ・オオタニ」と英語で挨拶。ファンから大歓声が上がった。

 デニス・クール球団会長、モレノ球団オーナー、ジョン・カーピーノ球団社長、マイク・ソーシア監督、ビリー・エップラーGM、ネズ・バレロ代理人、マット日高通訳が同席した中で行われた大々的な会見。大谷は「緊張しています」と言いながらも、気の利いたコメントを続けて、早くもファンの心を鷲掴みにした。

 最初に関係者への感謝の言葉を並べると、ワールドシリーズ制覇への意欲を表明。挨拶の最後には「最後に1つだけ、今日、マイク・トラウト選手の結婚式がありますので、結婚おめでとうございます。一日でも早くエンゼルスの選手の皆さんとお会い出来るのを楽しみにしています」と“気遣い”を見せ、会場をわかせた。さらに、背番号17に決めた理由についても「本当は27番にしたいなという気持ちがあったんですど、埋まっていたので、17番にしました」と、背番号27のトラウトを意識したコメント。ファンの爆笑をさらった。

 エンゼルス入りを決めた理由については「感覚的なもので、どの球団も素晴らしいお話を聞けた。優劣がつくものではなく、気持ちの部分でエンゼルスにしたいなという気持ちが出てきたので、エンゼルスに決めました」と明かし、二刀流への挑戦については「僕自身はファンの方々、球団の方々と作っていくものだと思っている。まだまだ完成したものではない。みなさんの応援で成長させていってもらいたい」と話した。

 プレゼン資料による“書類選考”でマリナーズ、レンジャーズ、エンゼルス、パドレス、ドジャース、カブス、ジャイアンツの7球団に絞った大谷は、ロサンゼルスで面談を行い、エンゼルス入団を決断していた。

 さらに、投手としての1勝、打者としてのホームラン1号はどちらが最初の楽しみかを聞かれると、「どちらも楽しみ、最高なのはどちらも一緒の試合でできることだと思います」と話し、会場を盛り上げた二刀流右腕。メジャーでの第一歩となった記者会見は、大成功となった。

【動画】レッドカーペットを歩き会見に向かう大谷翔平

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