注目のG新人・高木勇人はなぜ勝てる? 今後も勝ち星を伸ばせる要素とは
開幕から勝ち続けている高木勇、3先発3連勝は3投手のみ
巨人の新人・高木勇人投手(26)が開幕から3連勝と躍進を続けている。3月29日の横浜DeNA戦で6回2失点で勝利。4月5日の阪神戦では完封勝利。同12日のヤクルト戦では7回1失点で3連勝。開幕から3先発3連勝は日本ハム・大谷、吉川を含め3人しかいない。ヒーローインタビューで勝利の感想を求められると「この瞬間から、次へ次へと準備していきたい」とすぐに気持ちを切り替えているところも好感が持てる。
白星はこれからももっと膨らんでいくだろう。高木のピッチング、置かれている状況に、勝てる要素が見受けられる。
開幕3戦目、6連戦でいうならば6番目を任せられるピッチャーが登板するのは日曜日。次の日が休みになるケースが多いため、その日は中継ぎ投手を存分につぎ込むことが可能となる。首脳陣がその点を考慮し、早いイニングで崩れる可能性がある投手、若手でまだ不安のあるピッチャーを日曜日に起用することも多いのだが、高木はここまでその予想を覆す活躍を見せている。
巨人のローテーションは今後、エースの菅野智之、杉内俊哉らを中心にまわっていく。高木の中6日、日曜日の登板は固定されそうだ。高木の日曜登板が続けば、他球団のエース級と当たる確率は少なくなる。それだけでも勝率は上がる。
1999年、上原浩治(レッドソックス)が前半戦、ほぼ日曜日固定で12勝。最終的には20勝を挙げた。同じような道を進めば、20勝は求めすぎだが、それなりの数字は残せるだろう。
技術面にも目を向けてみよう。