ソフトバンクと巨人の指名打者候補は誰になる? 35年ぶり2度目の日本S全試合DH制導入
ソフトバンクはデスパイネ、巨人はウィーラーか亀井か
日本野球機構(NPB)は19日、21日から始まる「SMBC日本シリーズ2020」の全試合で「DH制」を採用すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で異例のシーズンとなったことから、投手陣の負担を軽減するため。ソフトバンク側からの提案があり、巨人側もこの案を受け入れた。
1985年以来、35年ぶり2度目となるシリーズ全試合でのDH制採用。それでは巨人、ソフトバンクでDHの候補に挙がるのは誰になるだろう。
シーズン中からDH制で戦っているパ・リーグのソフトバンクは、デスパイネが入ることになるだろう。当初はDH制のないはずだった第1、2、6、7戦ではデスパイネをスタメンから外すか、デスパイネを左翼に入れて、グラシアルの守備位置によって松田宣浩か栗原陵矢を外すか、となる見込みだった。
全試合DH制で戦うことになり、そこに頭を悩ませる必要はなくなった。また、長谷川勇也やバレンティンといった“ジョーカー”を起用する選択肢も生まれてくる。普段からDHで戦うソフトバンクはメリットこそあれ、デメリットはないだろう。
では、巨人はどうか。今季は交流戦がなく、DH制では戦っていない。予想されるスタメンは捕手に大城、一塁から中島、吉川尚、岡本、坂本、外野は丸と松原はほぼ当確だろう。外野のあと1人が怪我から復帰したばかりの亀井になるのか、重信、若林といったメンバーになるか。相手の先発の左右によっても変わってきそうだ。
その中で、DHのファーストチョイスとなるのはゼラス・ウィーラーか。楽天時代にはDHでの経験ももちろんあり、DHで試合に臨む感覚を熟知しているのは大きいだろう。復帰したばかりの亀井に負担をかけないためにウィーラーを左翼に入れて、亀井をDHにする手もある。
この他には中島をDHに置いたり、岸田や炭谷にマスクを被らせて、大城をDHや一塁で起用する選択肢も考えられる。打線の厚みや繋がりを考えても、ウィーラーと亀井の2人がDHの最有力候補になるか。
巨人にとっては普段、戦い慣れてはいないDH制での戦い。投手が打席慣れしているというメリットは享受できなくなるが、果たしてこれがプラスに出るか注目だ。
(Full-Count編集部)