楽天牧田、現状維持の1億1000万円でサイン 「アンダースローの強みを発揮できた」
3年ぶり日本復帰でチーム最多の52試合登板
3年ぶりに日本球界に復帰して活躍した楽天の牧田和久投手は27日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の年俸1億1000万円でサインした。(金額は推定)
7年間西武で活躍し、2017年オフにポスティングシステムを利用してメジャーのパドレスへ移籍。3年ぶりの日本球界となった今季はチーム最多の52試合に登板し、2勝2敗22ホールド2セーブ、防御率2.16の好成績を挙げた。
「自分しかいない、アンダースローの強みを発揮することができた。テンポ、緩急を使ってピッチングができた結果」と語り、「トータルで52試合投げたが、終盤大事な試合をいくつか落としたので、反省して来季に臨みたい」と付け加えた。
来季の目標に「日本一」を掲げ、「日本一になったことがない。高い目標を常に意識することが達成につながると思う。常日頃から思うことが大事かなと思う」と説明した。石井一久GMが監督を兼ねることが決まったが、「監督が誰でも自分のやるべきことは変わらない。任された場所を全うするだけ」と淡々と語った。
今年1月にフラワー空間デザイナーでタレントの立木シュウさんと結婚。7月11日には長女が誕生した。家庭を築いてから最初の契約更改だった。「1年1年が勝負。ケガをせず、チームのためにやるべきことをやるだけ」とかわしたが、2日前に終了した日本シリーズは「家で妻と見ていた」と明かした。「ソフトバンクの打線はファーストストライクを振ってくる。そこでかわそうとするとボールが先行し、四球を出したり、追い込まれて甘く入ったところを痛打されることがあると改めて感じた」と語り、来季強気の投球で強敵に立ち向かう意思を示した。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)