松坂大輔に台湾移籍の可能性浮上、現地反応は「歓迎派」「否定派」で二分
第1回WBCで対戦経験を持つ統一チェンは歓迎
現役続行のため台湾プロ野球界(CPBL)入りを模索していると報じられた松坂大輔投手。今季限りでソフトバンクを退団した右腕の代理人が複数球団と接触したという報道を受け、現地では「歓迎派」と「否定派」で意見が二分されているようだ。
地元紙「三立新聞」電子版では18日、CPBL某球団コーチのコメントとして「投げられるかわからない投手に年俸2000万円の大金はあげられない」という見解を紹介。さらに、松坂側が希望しているという年俸2000万円は「台湾球界入りを目指す米3A投手よりも高い」と指摘した。松坂は2015年にメッツから3年契約でソフトバンク入りしたが、復帰1年目から右肩を手術。リハビリを経て、昨季最終戦でようやく復帰初登板も、結局1軍登板は3年間で1試合のみ。ソフトバンクでの通算成績は1試合で0勝0敗、防御率18.00に終わっていた。
さらに、記事では2013年に台湾球界でプレーした米555本塁打のマニー・ラミレスを引き合いに出し、「マニーが来た時のように大きな話題にはなるが、それは一過性に過ぎないだろう」と手厳しかった。
一方で、現地情報サイトの「ETtoday運動雲」では、統一ライオンズのチェン・ヨンチー内野手の歓迎コメントを紹介。チェンは「昨日のニュースで知ったことだが、松坂がチームにメイトになるならそれはとてもよいことだ。共にプレーすることは自分はもちろん、若い投手にも良い影響をもたらすだろう」と大歓迎。2006年の第1回WBCにチャイニーズ・タイペイ代表として出場したチェンは、1次ラウンドの日本戦に「1番・三塁」で先発し、松坂と対戦したが2打数無安打に倒れた。「2006年のWBCで対戦した松坂はまさに全盛期で、球がとても速く日本を代表する選手の1人だった」と振り返っている。
まだ「接触した」という情報が報じられただけだが、日本球界を代表するビッグネームの去就は、台湾でも大きな話題になっているようだ。
(Full-Count編集部)