マーリンズ、“再建”ではなく“崩壊”危機!? 大量放出に不満の主力がトレード志願
ゴードン&スタントン&オズナを次々放出で、リアルミュートがトレード志願
チーム再建を目指すマーリンズが揺れている。米メディアが、J・T・リアルミュート捕手が球団にトレードを直訴し、クリスチャン・イエリッチ外野手もフロントとの面談を行うと報じた。デレク・ジーター氏らがオーナーに就任したマーリンズは、総年俸削減のために主力選手を次々と放出。その結果、若手中心の新たなチームで軸となるはずだった2選手が不信感を募らせるという皮肉な事態となっているようだ。
マーリンズは今オフ、正二塁手だったディー・ゴードンをマリナーズに放出。さらに、今季本塁打&打点の2冠でMVPに輝いたジャンカルロ・スタントンをヤンキースに移籍させ、マルセル・オズナ外野手をカージナルスにトレードした。4番手外野手としてチームを支え、若手選手から尊敬を集めていたイチローとの契約延長オプションも、若返りを理由に行使せず。あまりにも大胆すぎる動きには波紋が広がっており、ヤンキースのスーパースターだったジーター新オーナーらに対する批判の声もあがっている。
そして、チーム内にも「不満」が漂い始めているようだ。「MLBネットワーク」のクレイグ・マッシュ記者はツイッターで「J・T・リアルミュートはマーリンズからのトレードを要求した」とレポート。米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏も「リアルミュートがトレードを望んでいるというクレイグ・マッシュのレポートを関係者が認めた」とツイートした。ローゼンタール記者はさらに、FAとなる2020年シーズン終了後までマーリンズが保有権を持つリアルミュートをトレードで放出すれば「大きな価値がある」と指摘。マーリンズは大きな見返りを手にできるとの見方を示している。