ソフトバンク甲斐、345%増の4000万円で更改 使い道は「まず母親に…」

契約更改に臨んだソフトバンク・甲斐【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・甲斐【写真:藤浦一都】

初の開幕1軍を掴んだ今季は103試合出場で4倍超、強肩でチームを度々救う

 2年ぶり8度目の日本一に輝いたソフトバンクの甲斐拓也捕手が19日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3100万円増、今季の900万円から4倍超となる4000万円でサインした(金額は推定)。

 2010年の育成ドラフト6巡目でソフトバンクに入団し、2013年オフに支配下契約となった甲斐。今季、初の開幕1軍を掴むと、大きな躍進を遂げた。主に千賀滉大、東浜巨ら若手投手とバッテリーを組み、103試合に出場。207打数48安打5本塁打18打点、打率.232の成績をマークした。

 “キャノン”、“バズーカ”と称された強肩を武器とした守備力は度々チームを救い、観客の度肝を抜いてきた。チームはリーグ優勝、そして日本一に輝き、その活躍が高く評価された甲斐は、オフにベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞。育成出身者として初のベストナイン受賞で、ダブル受賞ももちろん育成出身者として初めてのことだった。

 更改交渉後に会見を行なった甲斐は「球団からは日本一に貢献してくれたと言っていただきました。いい言葉をたくさんいただいた。この1年は僕にとって大きな1年だった。ただ僕1人の力ではないので、監督が使ってくれた部分もありますし、コーチも力を貸してくれた。そういう力もあっての1年」と周囲への感謝を口にした。

 大幅なアップとなったアップ分の使い道を問われると「自分の前にやるべきことがある。家族のことを考えて、まずは母親ですかね。ずっとそう思ってやってきたところもあるので、できる限りのことをやらないといけないと思っています」と、女手一つで育ててくれた母親への母親孝行に使う考えを明かしていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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