日本ハム大谷翔平、今季初完封で開幕4連勝 防御率は0点台に突入
9回を4安打7奪三振2四死球、自身3度目の完封勝利
日本ハムが19日、楽天を3-0で下して連敗を2で止め、首位をキープした。大谷翔平投手が今季初完封を飾り、開幕から無傷の4連勝。防御率は0.94となった。
大谷は初回、2四死球に暴投と荒れた立ち上がりで2死一、三塁のピンチを招いた。だが、藤田を152キロ直球でレフトフライに仕留め、勢いに乗った。3回まで3者連続三振を奪うなど、無安打ピッチングを続けた。
援護したい打線は3回まで毎回走者を出しながら、楽天先発・戸村を攻め切れない。5回には先頭・近藤のレフト前ヒットを口火に1死二塁としたが、あと1本が出ない。
均衡が破れたのは6回。先頭の西川がライトへの二塁打、谷口がバントで送り1死三塁。続く田中のセカンドゴロの間に西川が生還し、1点を先制。ようやくゲームが動いた。
大谷も我慢の投球を続けた。4回先頭で銀次に初安打を許したが、2死一塁からサンチェスのレフトフェンス際への大飛球を左翼手・西川がジャンピングキャッチ。バックもエースを盛り立てた。
打線は8回、岡、西川のヒットで1死一、三塁としたが、谷口はスクイズ失敗。それでも、楽天の2番手・福山の暴投で2死二、三塁まで進めると、田中がセンターへ2点タイムリーを放ち、貴重な追加点をもぎ取った。
大谷は、その裏、先頭の後藤にライト前ヒット、嶋にライトへの二塁打を浴び、無死二、三塁とこの日最大のピンチを迎えた。しかし、福田をスライダーで空振り三振。続く松井稼の痛烈なライナーを、遊撃手・中島がダイビングキャッチ。すぐさま二塁へ転送し、ダブルプレーを完成。味方の好守で無失点で切り抜けた。
最終回も無失点で抑えた大谷は昨年9月13日のオリックス戦以来、自身3度目となる完封勝利。4安打7奪三振2四死球の好投で、開幕から4連勝を飾った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count