1度目交渉で“会見スルー”のホークス嘉弥真、同じ倍額提示4000万円でサイン
2度目の契約交渉で更改「納得はしています」
20日、ソフトバンクの嘉弥真新也が2度目の契約交渉に臨み、倍増の推定年俸4000万円でサインした。
嘉弥真は、今季58試合に登板し、16ホールドポイントを挙げた。いずれもキャリアハイの成績だ。また、ワンポイント登板で数多くのチームのピンチを救ってきた。初回の契約交渉では「話を聞いただけ」という伝言を残して交渉後の会見をスルー。この日、2度目の交渉後にようやく報道陣の前に姿を見せた。「同じ額を提示されていましたが、前回は本当に話を聞いただけで持ち帰ってゆっくり考えよう、と。納得はしています」と、表情は晴れやかだった。
一昨年の秋から取り組んだサイドスローがピタリとはまった。「オーバースローよりも負担が少ない。自分に合っていたのかな」と嘉弥真。その負担減が登板数を押し上げてくれた。「ただ下半身にはきますよ」と語る嘉弥真は、来季の目標に下半身の強化を掲げた。
「1つ1つの球種を磨いて。さらにレベルアップするために1イニングを任されるようになりたい。そのためにも右打者を抑えること。インサイドのスライダーとチェンジアップに磨きをかけて、監督に右を抑えるところを見てもらわないといけない」
森福允彦が抜けた穴を埋めてあまりある活躍。「胴上げしている時に『一年間頑張ってきてよかった』と思えた」と語る中継ぎ左腕は、来季もチームの日本一のために何度となくマウンドに上がることになるだろう。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)