鷹・武田、25%減で大台割れ9000万円も納得サイン 代表選手のリスク軽減要望
代表選手のリスク軽減に言及、「選手会とNPBで明確な取り決めを」
ソフトバンクの武田翔太投手が21日、25%ダウンの推定年俸9000万円プラス出来高で契約を更改。会見では日本代表として選ばれる選手のリスクについて言及した。
今季の武田は右肩の不調に苦しみ、13試合の登板に終わった。2月後半からは大谷翔平に代わって急遽WBC日本代表に参加。それが右肩の不調にも影響したと考えられる。
それでもシーズンでは6勝(4敗)を挙げ、9月6日のオリックス戦では完封勝利もマーク。クライマックスシリーズ第5戦では7回零封の好投を見せて、チームを日本シリーズへと導いた。
大幅なダウン提示にも武田は「ある程度、球団には(WBCのことを)配慮してもらった。感謝しているし、僕の中では納得している」と語った。
その後「1年間ケガをせずにローテを守ってチームが日本一になれるように貢献したい。勝ち星よりもイニング数にこだわって、200イニングを目指したい」と来季に向けて気持ちを切り替えた。
また「今回の自分の経験を、これから代表に選ばれる選手のために生かしたい」と、日本代表に選ばれる際の選手のリスクについて言及した。
「すべての選手が不安なく1つになって戦える後ろ盾はほしい。今は選手だけが(ケガの)リスクを負う形になっているので、選手会とNPBでしっかりと明確な取り決めをしてほしい。簡単なことではないが、これから代表戦に出る選手のためにも球界全体のこととして取り組んでくれたら」
今後のオリンピックやプレミア12、WBCに向けて「ベストメンバーが組めるように」と、難しい問題と認識しながらも武田はあえて口を開いた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)