西武守護神・増田がFA宣言残留を表明 渡辺GMが4年契約に込めた思いとは
増田と36歳までの4年契約、渡辺GM「心と体のケアができる選手なので心配していない」
西武の守護神・増田達至投手が国内FA権を行使した上で4年契約を結び残留することを表明した。渡辺久信GMが報道陣のオンライン取材に対応。前日3日に増田から電話で残留の意思を伝えられたそうで、「ここ何日間か、毎日緊張していた。ホッとした」と相好を崩した。
増田は4年後の2024年に36歳となる。渡辺GMは「彼は入団から8年間、大きなケガもなくバリバリ働き戦力になってきてくれた」と評価。「(一般に)投手寿命が伸びているし、来季以降もコンディションを整えて、毎年いい成績を収めてほしい。名球会入りを目指してほしい」とエールを送った。増田は通算25勝26敗136セーブで、投手の名球会入りの資格は通算200勝以上、もしくは250セーブ以上だ。
一般的にリリーフ投手は勤続疲労が懸念される。増田は今季48試合登板して33セーブ。1年目の13年から8年連続40試合以上に登板しているが、渡辺GMは「彼は入団してからコンスタントに好成績を残してきた。これはリリーフ投手には難しいことで、体が強くないとできない。心と体のケアができている選手なので、心配していない」と言い切った。
西武はこれまで、12球団断トツの通算19人がFAで国内他球団やメジャーへ移籍。最近も5年連続でFA流出していたが、同じく今季国内FA権を獲得した金子とも昨オフの段階で4年契約を結んでおり、ついに歯止めをかけた。「選手ファーストでしっかりやってきた。(条件面などで)球団が頑張ってくれている」と渡辺GM。増田の今季年俸は1億9000万円(金額は推定)だが、契約更改は後日改めて行うという。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)