西武ドラ2右腕が手にしつつある“理想の真っすぐ”「けっこう時間かかった」

初の契約交渉に臨み現状維持で更改した西武・中塚駿太【写真:上岡真里江】
初の契約交渉に臨み現状維持で更改した西武・中塚駿太【写真:上岡真里江】

西武・中塚が2年目へつかんだ手応え

 西武のドラフト2位ルーキー・中塚駿太投手が23日、埼玉県所沢市の球団事務所で初の契約交渉に臨み、現状維持の推定年俸1200万円でサイン。プロ1年目のシーズンを「充実した1年でした」と振り返った。西武はこの日、中塚の契約更改をもって、来季所属全選手との契約更改を終えた。

 中塚は9月24日のオリックス戦(メットライフ)でデビューを果たすも、2死から12球連続ボールで降板と、厳しい現実に直面。しかし「自分でも、初登板がそんなに上手くいくとは思っていなかったので、ああいう結果になって(課題がはっきりして)良かったのかなと思います」と、前向きに捉える。

 また、11月中旬から、オーストラリアでウインターリーグに参加したことも、大きな収穫となった。シーズン終盤、「ストレートで空振りが取れていない」との反省から、フェニックスリーグ、秋季キャンプでは直球のキレを磨くことに専念。「その(フェニックスリーグ、キャンプで磨いた)真っすぐで勝負し、どれだけ通用するか」をテーマに渡豪した中、中継ぎで登板して毎試合のよう三振を奪い、手応えを得た。「けっこう時間はかかりましたが、最後は自分が求めていたストレートに近づけたと実感できました」。周囲からも、「自信を持って日本に帰っていい」と、太鼓判を押されたという。

募る危機感、「来年は大卒2年目であとがない」

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