ヤンキースはマー君を待ちぼうけ!?
フラストレーションをためるヤンキース
楽天・田中将大投手(25)のメジャー挑戦について、楽天が25日にも結論を出すと一部メディアが報じた。ただ、米国内では情報が錯綜しており、イライラが募っている。米紙ニューヨーク・ポストは「熱心なヤンキースは田中について暗闇をさまよっている」と報じた。
ヤンキースは今オフ、マリアノ・リベラ、ロビンソン・カノら最高のプレーヤーを失いながら、同じポジションの補強はしていない。それでも、ジャコビー・エルズベリー、ブライアン・マッキャン、カルロス・ベルトランの獲得に大金を費やし、その後は先発投手の獲得に最も重きを置いている。
ただ、現地時間23日の時点で、田中がポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャーに挑戦するのかどうかは明らかになっていない。先週末の時点で、日本の報道では24、25日にも結論を出すのではないかと報じていた。それを踏まえた上でも、同紙は「田中に興味を持っているMLB球団は、まだ“待ちぼうけパターン”のまま」と、フラストレーションがたまっている様子を伝えている。
楽天は新ポスティングシステム(入札制度)の入札額が上限2000万ドル(約20億円)となったことに不満を抱え、答えを保留した。申請は来年2月1日までに行われなければいけないが、同紙は「さすがにそこまでは引きずらないだろう」と見解を示している。
今オフのFA市場には、日本で24勝無敗、防御率1・27と抜群の成績を残した田中に匹敵する投手がいないため、まだヤンキースは動きを見せていない。CC・サバシア、黒田博樹、イバン・ノバに田中を加えて先発ローテーションを形成する予定だが、それが実現するのかどうか、疑問が残ったままだ。
25日に答えが出ればヤンキースは次の手を打てる。もちろん、ヤンキースだけでなく、他球団も楽天の決断に注目しているが、果たしてどんな結末が待っているのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count