ダルビッシュは「完璧なプレゼント」地元紙がレ軍オーナーに再契約のススメ
今季途中にトレード放出した右腕こそ理想の補強
今年もサンタクロースから欲しかったクリスマスプレゼントをもらえた人は多かっただろう。一方でちょっと期待外れだった人もいるのでは。ストーブリーグが佳境を迎えている今オフのメジャーだが、まだ大きな戦力補強に踏み切れていないチームのファンは、やや物足りない気分になっているかもしれない。レンジャーズファンはまさに物足りなさを感じている、と指摘するのは、地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版だ。「ダルビッシュはレンジャーズにとって完璧なプレゼント…もしオーナーが望むなら」と題した特集記事で、ファンが満足するようなチームを作るために日本人右腕との再契約を勧めている。
2011年オフにダルビッシュと契約したレンジャーズは、今季途中に右腕をドジャースへトレード放出した。今オフは先発ローテの強化が重要課題でフリーエージェント(FA)市場、トレード市場の両面から新戦力の獲得を模索している。レンジャーズのオーナーを勤めるレイ・デービス、ボブ・シンプソン、ニール・リーブマン氏が今オフの戦力補強資金としてジョン・ダニエルズGMに与えた額は大きくない。ダルビッシュとの再契約にも興味を示しているが、年俸が2500?3000万ドル(約28億3100万?33億9700万円)に達すると言われており、実際に本気度が増すのは契約額が下がった時だけと見られている。
だが、記事では現オーナーが球団を買収した2010年8月時の価格、5億9300万ドル(約671億5900万円)に比べ、現在の資産価値は倍以上になったことを指摘。テレビ放映権契約で毎年1億ドル(約113億2500万円)の収入があり、今季売り上げとしてMLBから少なくとも5000万ドル(約56億6300万円)が分配されることに触れ、「ダルビッシュの件に関しては、ダニエルズに財布の紐を緩めてあげれば」とオーナーたちに提案した。
ダルビッシュの実績や実力を最もよく知るのがレンジャーズだ。右腕が先発ローテの軸となり、勝ち星を重ね、投資した額に見合う活躍をするであろうことは理解している。またダルビッシュ自身もダラス近郊の自宅を気に入り、家族や犬たちとオフシーズンを過ごしている。絆の深い家族と離れることなくシーズンを過ごせるレンジャーズ復帰ともなれば「多少の値下げにも応じるかもしれない」と推測。何よりもファンの期待に応え、ワールドシリーズ優勝を果たすためにも、ダルビッシュと再契約するべきだと主張している。
レンジャーズは少し遅いクリスマスプレゼント、あるいはお年玉として、ファンにダルビッシュ再契約の朗報を届けることになるのだろうか。すべてはオーナーの財布の紐に掛かっているようだ。
(Full-Count編集部)