ZOZOマリンに選手と観客に優しい最新鋭人工芝導入 総工費3億2000万円
ミズノと積水樹脂が共同開発した野球専用人工芝を採用
ロッテと千葉市は26日、2018年シーズンから本拠地「ZOZOマリンスタジアム」にミズノ株式会社が積水樹脂株式会社と共同開発した野球専用人工芝「MS Craft Baseball Turf」(エムエスクラフト・ベースボールターフ)を採用すると発表した。総工費3億2000万円のプロジェクトで選手と観客に優しい球場作りを目指す。
西武の本拠地メットライフドームでも導入されている「MS Craft Baseball Turf」には、次のような特筆すべき8つの特長があるという。
1.パイル引張強度減衰率は、従来品に比べ3倍相当向上
2.長期安定性:芝葉の倒れ、へたりが少ないため、メンテナンスの頻度も従来より減少。
3.形状復元性:コンサートなどのイベント時や積雪時の載荷重による性能低下及びパイル形状変化を抑制。長期の載荷重により倒れたパイルはブラッシングで復元可能。これにより導入時の状態を長期間維持。
4.衝撃吸収性:野球用スパイク使用時の衝撃吸収性能が従来品に比べ約15%向上。選手の足への突き上げ応力が減少し、足への負担を軽減。
5.プレー安定性:高密度人工芝と比較し、プレー時の載荷重による人工芝変形量が少なく、選手の足元の横ブレを軽減する。
6.充填材安定性:従来のロングパイル人工芝と比較し、ボールバウンド時の充填材飛散を抑制。
7.バウンド性:経年によるへたりや倒れが少なく、芝目がないことからボールのバウンドや転がり方が安定し、イレギュラーバウンドが軽減。
8.景観性:カールしたパイルはランダムなねじれにより光が乱反射し、直毛パイルと比較すると照り返しを低減。快適な観戦環境の提供が可能。
天然芝に近い感覚でプレーできる野球専用の人工芝で、特殊加工により芝葉を捲縮させることで選手の足元における横ブレを軽減、プレーの安定性につながるなど、多くのメリットを生み出すという。また、芝表面が光を分散して照り返しを低減するので、選手と観客の目に優しい人工芝となっている。
新人工芝は2018年2月28日に完成し、3月のオープン戦より使用を開始する予定だ。
(Full-Count編集部)