ポストシーズンで躍進するチームは?~ナ・リーグ編~
圧倒的な勢いで西地区を制したドジャース
メジャーリーグのレギュラーシーズンも残り1試合となり、いよいよ10月1日からはポストシーズンが開幕する。今、本当に強いチームはどこなのか。シーズンの成績と共に、現在の勢いなども考慮しながら、プレーオフの行方を占ってみたい。まずは、ナ・リーグ編。最終戦を待たずにブレーブス、カージナルス、ドジャース、パイレーツ、レッズの5チームが出そろっているが、果たしてワールドシリーズに駒を進めるのはどこか?
筆頭として挙げられるのは西地区を圧倒的な勢いで制したドジャースだ。6月21日時点で30勝42敗と大きく負け越していたチームは、残り1試合の時点で92勝68敗と激変。6月21日以降は勝率7割5厘と驚異的な数字を残している。
元々、戦力は充実。先発にはクレイトン・カーショーという絶対的なエースが君臨し、チームを牽引する。左腕は防御率1・83と抜群の安定感を誇り、ポストシーズンでもその1勝は堅いだろう。元サイ・ヤング勝右腕のザック・グリンキーも後半戦は防御率1点台で、7月初旬にマーリンズから獲得したリッキー・ノラスコ、韓国人ルーキーの左腕・柳賢振もともに2点台と好調だ。
さらに、打線は6月にデビューしてチームの起爆剤となったキューバ人のヤシエル・プイグがやや調子を落としているものの、ハンリー・ラミレス、エイドリアン・ゴンザレス、アンドレ・イーシア、A・J・エリスらをそろえてチーム打率はリーグ3位。投手陣の安定感を考えれば、総合力はNO1と言える。9月に入ってから勢いが少し落ちていることだけが不安要素か。