【2013年 ダルビッシュ・プレイバック】パイオニア・野茂英雄を超えた記念すべき一戦

野茂「僕よりも彼の方がレベルが高い」

――ツーシームの割合が多かったが、手応えは?

「ツーシームはそこまで投げてないので。フォーシームがそう見えているのか分からないですけど。その真っすぐに関してコントロールは悪かったですけど、ストライクゾーンに行っているボールは力があったと思います」

――去年との違いは何か?

「何回も言ってるんですけどね(笑)。リラックスできているかどうかですね。あと、相手バッターをより知っている」

――今年に入って打線の援護がずっとあったが、今日は最後までなかった。

「これだけ打ってもらっていて、また点を欲しがるのはあまりにも厚かましいと思って、謙虚に投げてました(笑)」

――今季13失点のうち9点が初回に喫している。何が原因か?

「原因が分かれば、それが残ってないでしょ、多分」

 少し後になるが、8月10日にドジャースタジアムで始球式を行った野茂氏は、初めてダルビッシュについて言及している。「僕よりも彼の方がレベルが高い。毎年いい結果を出して、偉大な投手になってほしい」。その言葉には、18歳も年下の右腕に対する敬意があふれていた。大先輩からも認められ、ダルビッシュはまた次の1歩を踏み出した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY