マー君のメジャー挑戦にも影響 ポスティングシステムはどうなる?
田中将大は今オフ、海を渡れるのか?
マー君は今オフ、海を渡れるのだろうか。27日の日本シリーズ第2戦で楽天・田中将大(24)が巨人打線をねじ伏せた。3安打12奪三振1失点で完投勝利。昨季のレギュラーシーズンから続く「28」の連勝記録に加え、クライマックス・シリーズ、日本シリーズも2連勝と圧巻の投球を続けている。
その活躍は米国でも注目を浴び、メジャー球団も次々と田中の獲得に乗り出す状況。だが、現時点では海に渡る術がない。新ポスティングシステム(入札制度)成立に向けた日本野球機構(NPB)とメジャーリーグ機構(MLB)の交渉が難航しているのだ。26日付のニューヨークポストは11月1日までに新制度が成立する見込みと報じたが、まだ結論は出ていない。様々な案が浮上する中、果たして新制度はどこに落ち着くのだろうか。
問題が表面化したのは、8月上旬のことだった。ポスティングシステムが失効状態となっていることが一部報道で明らかになったのである。昨年6月にMLB側が「日米間選手契約に関する協定」を破棄。2年に1度の再契約交渉の過程で申し出たもので、その後も新制度成立に向けた話し合いは行われていた。しかし、今年に入ってからアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)らが絡む薬物問題が発覚。MLB側がその処理に時間を取られ、交渉が止まってしまっていた。