8強が出揃った選抜高校野球 特徴的な選手が多い好投手を紹介

今大会ナンバーワン左腕、佐野日大・田嶋

 第86回選抜高校野球が甲子園球場で開催中だ。30日に2回戦最後の試合が行われ、群馬の桐生一が広島新庄を破り、8強入りを決めた。

 今大会は投手戦や決め手を欠く試合展開などで延長戦に入る試合が多い。引き分け再試合もあるなど球数の多さが心配され、より投手にスポットライトが当てられている。速球派投手あり、変則フォーム投手あり、奪三振マシーンと化す左腕あり。特徴的なピッチャーが揃う中、ここまでの好投手や逸材たちを紹介したい。

▽田嶋大樹(佐野日大)

 今大会ナンバー左腕の呼び声が高く、2試合に先発登板。直球とスライダーをうまく投げ分けて鎮西戦では12K。2年生の時に夏の甲子園を沸かせた松井裕樹(桐光学園、現楽天)を彷彿させる躍動感で三振を積み重ねている。2回戦の智弁学園戦では、大会ナンバーワンスラッガーの岡本和真から2つの三振を奪った投球術は見事だった。準々決勝では明徳義塾(高知)と対戦する。

▽羽毛田(はけた)晶啓(関東一)

 関東一高のエース。今大会には2年生の左腕、阿部武士との継投で臨んだ。美里工業戦では7回を投げて試合を作った。敗れた明徳義塾戦ではリリーフで登板し、無失点。力強い直球に加え、縦と横のスライダーを武器に、打者を圧倒した。残念ながら2回戦で姿を消したが、東京ではトップレベルの投手といっていい。

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