8強が出揃った選抜高校野球 特徴的な選手が多い好投手を紹介
「二刀流」として注目を浴びた日本文理・飯塚
▽田中空良(そら、豊川)
初出場の豊川高校を牽引するエースは、この選抜で一気に知名度を上げた。直球、スライダー、スプリットを操る投手。テンポも速く、立ち向かっていくタイプの投手で、投げっぷりもいい。本人は田中将大(ヤンキース)に憧れている。プロのスカウトからも高い評価を受けており、これからの伸びに期待がかかる。準々決勝では沖縄尚学と対戦する。
▽飯塚悟史(日本文理)
日本ハムの大谷翔平のような「二刀流」として注目を浴びたが、豊川・田中空良との投げ合いに敗れ、初戦敗退。打撃は田中の配球にうまく打ち取られたが、投げる方では9回ツーアウトまで無失点。味方のミスで失点し、延長戦で力尽きた。スタミナをつけて夏に再び甲子園に戻ってくることを誓った。
▽岸潤一郎(明徳義塾)
明徳義塾のエースで、1年生から甲子園の出場経験がある。テークバックの小さいフォームから140キロの直球を投げ込み、カットボールも操るため、打者にとっては厄介だ。打っても明徳義塾の5番を務め、準々決勝までチームを導いている。球数は2試合で300球を超えており、疲労が心配されている。だが、本人は気合十分で優勝へ向けて突き進んでいる。
▽山城大智(沖縄尚学)
琉球のライアンと呼ばれる右腕は今大会で安定した投球を見せている。高く足を上げる豪快なフォームから力強い直球を投げ込む。初戦の報徳学園戦では最後の112球目にこの日の最速の141キロを投げるなど、スタミナ抜群。これから連投が求められる日程は、沖縄尚学には有利に働くかもしれない。準々決勝では豊川と対戦する。